熱帯のインドネシアで、100年以上前の染織は、なかなか残っていないものです。傷みや汚れが見られるものの、素晴らしい仕事のなされた希少な古布です。
これは昔、インドネシア バリ島東部 クルンクンで入手した布で、大きさは約142㎝×53㎝、19世紀末の布です。この布に見られる技量の高さや使われている素材から、高い階級の女性が儀礼で肩掛けとして身に付けたものです。
絹地に銀糸を用いて繊細な幾何学模様の浮織や縞織がなされており、赤い部分には、絣も織り込まれています。（5枚目画像）また、使われている染料も天然の古い時代のものです。
今では残っていない布ですが、絹は傷みやすく、特に真ん中から上部にかけて傷みが多く見られます。生地はしっかりしており、飾っても傷みが広がることはありません。各画像で状態をご確認の上、古布にご理解のある方のみ、ご入札をお願いいたします。
傷みがあっても、時代のある希少な布をお求めの方に向いている布だと思います。大切にしてくださる方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いいたします。